
2017/8/1
日本・世界の植物園訪問記(3)
東京都薬用植物園
東京都小平市
※本記事の内容は2007年に作成し、2017年に一部改訂したものです。
最新の情報は各植物園の公式ホームページをご確認ください。
都立の薬用植物園で、『薬用植物・有毒植物・ハーブ等の収集・栽培育成・試験検査などを行い、都民の健康と安全を確保するための科学的根拠を提供』するために、昭和21年に開園されました。3.2ヘクタールの敷地内には薬用植物だけでなく、国内はもちろん世界各国の貴重な薬草や草木約1600種が栽培されています。
国内は「有用植物区」「製薬原料植物区」「有毒植物区」「水性植物区」「有用樹木区」「漢方薬原料植物区」「民間薬原料植物区」「栽培試験区」などに分かれ、温室も整備されています。
正門から入ってすぐ右横にある『薬事資料館』には薬用植物の解説をはじめ、薬に関する資料が展示されています。また、4月~11月には『薬草教室』、秋冬の『薬用植物・生薬に関する講座』や一年を通して様々なイベントも開催されます。
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- 栽培禁止植物の大麻も
見ることが出来る
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- オオバナオケラ
(ビャクジュツ)
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- ホソバオケラ
(ソウジュツ)
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- 温室で美しく咲くシクンシ
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- かわいい花を咲かせるエキナケア
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- 鈎の付き方が特徴的なカギカズラ
(チョウトウコウ)は温室で見られる
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- 水生植物区で見られるハス
ニンジンやナツメなどの生薬、セイヨウサンザシやフィーバーフューなどの西洋ハーブから話題の健康食品の素材となる植物まで幅広く栽培がなされており、植物の種類・手入れなどは公開されている薬用植物園の中で屈指の存在であると思われます。また、ケシや大麻などの試験栽培もされており、囲みの中とはいえ身近に見ることの出来る希有な場所となっています。
業務行政の一つとしての従来からの薬用植物の収集・栽培を行う他、現在では主に危険ドラッグ、健康食品の指導や取締りのための試験、検査や薬用植物の正しい知識の普及活動なども行っています。
また、管理を公益社団法人東京生薬協会に委託し、官民が協力して運営を行っています。
DATA
交通 | 1. 西武拝島線東大和市駅下車徒歩2分 2. JR立川駅北口(6番のりば)から西武バス立39系統南街方面行で 都立薬用植物園前下車 |
開園時間 | 4月〜9月 午前9時~午後4時30分 10月〜3月 午前9時~午後4時 ※薬事資料館は、土日祝日も開館しています。 |
休園日 | ●毎週月曜日 (月曜日が祝日の場合は、その翌日が休園日となります)ただし、4月と5月の月曜日とイベント開催日は臨時開園します。 ●年末年始(12月29日〜1月3日) |
入園料 | 無料 |