2015/1/9

中国珍道中【その⑧】

2015/01/09

あけましておめでとうございます。
本年も引続き、本ブログをお読み頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

2015年はひつじ年。
花弁が碇型をしているイカリソウと呼ばれる生薬がありますが、別名はインヨウカク「淫羊カク(カクはくさかんむりに霍)」と呼びます。 インヨウカクについては、中国明代の『本草綱目』に「(中国の)西川北部に淫した羊あり。このカク(インヨウカクの花の蕾)を食べて、一日百遍交合す。そこでこの草を淫羊霍と名付けた。」といったことが記されています。

さて、4日目は蘇州観光です。
性懲りもなく、ツアーの力を借りず自力です。 まずは地下鉄で上海駅に向かい、CRH(高速鉄道)で蘇州駅に向かいます。 上海駅は朝から大勢の人でした。

蘇州観光の目的は蘇州古典園林と水郷古鎮への訪問です。 蘇州古典園林は富豪たちが競い合うように造った庭園の総称で、拙政園を代表にいくつか存在しており世界遺産に登録されています。

水郷古鎮は、運河周辺に発達した伝統的な生活様式が残っている古民家群です。現在も暮らしている方が沢山おり、ノスタルジックな風景を見ることが出来ます。


まずは蘇州駅から南にある同里(tong li)の水郷古鎮へ伺うことにしました。 同里には先の世界遺産の庭園の1つ、退思園もあります。
蘇州駅でバスターミナルを探し、高速バスチケットを購入。


現地の方ばかりで日本人は全くいませんでした。 バスに揺られ1時間程、同里バスターミナルへ。 ここから電気カートで水郷古鎮へ向かうのですが、 帰りのチケットを購入している間、乗り遅れてしまい、かなり焦りました。



彷徨った30分が凄く長く感じましたが、無事到着。


観光スポットは「一園、二堂、三橋」に集約されていると云われています。 各所の単独チケットは無く、入場料と入園料がセットになった1日観光券を購入し周りました。

一園の退思園。中央の机には君子蘭と思われる鮮やかな花が添えられていました。

1885年、任蘭生という役人が同里に帰郷し造った庭園だそうです。

池を中心に細部まで手の施された建屋や家具によって何とも贅沢な雰囲気を味わえます。
写真をたくさん撮らずにはいられませんでした。

二堂の嘉イン(くさかんむりに陰)堂。かいんどうと読みます。

1922年に建てられ、詩人も暮らし筆を握っていたそうです。瓦や門の彫刻に手が込んでおり、芸術的な屋敷です。こちらもどこを切り取っても絵になります。

三橋の長慶橋、吉利橋、太平橋。
これら全ての橋を渡ると幸せになれる言い伝えから、 挙式を行ったカップルが一緒に橋を渡る風習が今でも残っているようです。

遊覧船に乗り下から眺めることも出来ます。 1艘は6人乗り90元という価格設定で、少人数なので乗船すべきか迷っていたところ、 偶然にも乗船しようとしていたグループを見つけました。

勇気を出して話しかけ、割り勘で相乗りしました!香港から観光に来たそうで、親子とお友達でした。

遊覧船は手漕ぎなのでゆっくりしており、風景を楽しみました。

中国本土の観光客は全く乗らないのか、上から写真を撮られました…。

同里の街並みをどうぞ。

豚足の煮つけ。 万三蹄と呼ぶそうですが、ちょっと手が延びませんでした…。

長くなってしまいましたので、拙政園はまた後日。

つづく。

ホームへ先頭へ前へ戻る