2015/4/8

中国珍道中【その⑨】

2015/04/08

新生活・新年度が始まり、何かとお忙しい今日この頃。
お花見されましたでしょうか。
お花見では花が主役ですが、この業界では樹皮が主役です。
桜皮(オウヒ)と呼ばれ生薬として扱われます。
解毒・解熱作用を持ち、有名な用法では十味敗毒湯と呼ばれる処方に配合されています。
漢方処方の原典は中国由来が多いなか、
これは江戸時代に華岡青洲によって考案されました。
オウヒが配合されている点に、日本古来の処方であることが読み取れるうえ、
観るも良し、服用するのも良しと、
確かに親しまれてきた証拠ではないかと思われます。

さて、長々と綴ってきましたが、ブログも終盤に向けラストスパートです。
宜しければ箸休め程度にご覧ください。

同里から再び高速バスで蘇州駅へ戻りました。駅のスケールが大きく印象に残っています。

蘇州駅から拙政園までタクシーで向かいます。10分程度で到着。

拙政園は、蘇州四大名園のうち最大の庭園。
世界遺産に登録されており、約5haあるそうです。
敷地は東園、中園、西園と3つに区分けされており、どれも水をテーマに造られています。
その為、池やお堀が多いのが特徴。

水辺付近にある楼閣も映えます。

中園にある遠香堂。ここからの眺めも綺麗です。

池の向こう側に望むのは位置関係と方角から北塔報恩寺と推測されます。(写真中央奥の建物。)
今回は登れませんでしたが、高さは76mあり、蘇州の街を眺望できるようです。

帰りのCRH(高速鉄道)の切符を事前購入していた為、蘇州駅へ戻る時間となりました。
散策にキリをつけ、拙政園を後にしました。

しかし、トラブル発生。
路上でタクシーを拾おうとしましたが、どれも満車で全く捕まりません!
次第にタクシーすら見かけなくなり、焦りに焦りました…。この旅最大のピンチ。

ならば、最後の手段!
地元民の足、電動自転車へ乗車を決心!!
蘇州駅まで乗りたいと申し出たところ、
行きのタクシー代の倍近い値段を吹っかけてきました。さすがは商売人。
こちらからタクシー代よりわずかに高い値段で当たり、無事交渉成立。

夕方の風に吹かれ爽快でした。多少窮屈ですが、乗り心地は快適です。
中国でこの電動自転車の扱いはあくまでも自転車と同じ。
非機動車と呼ばれる区分だそうです。
道と云う道は何から何まで走行できます。貴重な経験でした。

無事上海に到着し、上司ご一家と合流。
滞在ホテル近くの上海大酒店で夕食。

円卓を囲みました。
この旅、最後の晩餐となるはずでしたが…。

つづく。

おまけで夜の外灘(wai tan)です。

ホームへ先頭へ前へ戻る