2020/3/6

日本・世界の植物園訪問記(11)

ミュンヘンボタニカルガーデン
ドイツ連邦共和国 バイエルン州

※本記事の内容は2009年に作成し、2020年に一部改訂したものです。
 最新の情報は各植物園の公式ホームページ等をご確認ください。

乾燥地帯の植物室(温室の一室)
乾燥地帯の植物室
(温室の一室)

ミュンヘンはドイツの南東部、バイエルン州の州都で、アルプスから北流してドナウ川に注ぐイザール川沿岸にあり、ベルリン、ハンブルクに次ぐドイツ第三の大都市です。“オクトーバーフェスト”などビールの街としても有名で、バイエルン州にはドイツの半数のビール醸造所が集まっています。
ミュンヘン植物園は1812年に創立され、19世紀の終わり頃までは街の中心部にありましたが、1914年に郊外南方のニンフェンブルグ城に併設されました。現在の敷地面積は約21haとなっています。

園内には、世界中から集められた約19,600種の植物が栽培されており、美しく整えられた庭園や、キッチンで見られる野菜やハーブなどの植物を集めたゾーン、ロックガーデン、45a程の面積を誇る温室などがあります。

セイヨウカリンの果実
セイヨウカリンの果実
中心に池を設えた庭園『Schmuckhof(美しい庭)』の名がある
中心に池を設えた庭園『Schmuckhof(美しい庭)』の名がある
「ニンフェンブルグ城」
ニンフェンブルグ城
ニンフェンブルグ城

1664年にフェルディナント・マリア選帝候とその妃ヘンリエッテ・アーデルハイトが息子の為に作った別荘が始まりで、バイエルン公ヴィッテルスバッハ家の夏の離宮として使われた、ドイツ最大のバロック様式の宮殿です。左右対称の美しい建築が有名で、その名は『妖精の住む城』と言う意味を持ちます。
その後の増改築および庭園の造営により、神聖ローマ皇帝にもなったカール7世の時代には現在のような姿になりました。ミュンヘンは第二次世界大戦で殆どが焼け落ちましたが、この城は焼け残り、昔の姿を留めています。現在は一般公開されていますが、今もヴィッテルスバッハ家当主の個人所有となっています。

城内はルートヴィヒ1世が集めた美人画ギャラリーや天井のフレスコ画など数々の美術品が展示され、来場者の目を楽しませてくれます。

城側の入り口
城側の入り口
城内の天井画
城内の天井画

ミュンヘンは中心地に教会や市庁舎、劇場などの観光スポットや名物のビアホールが多く集まっており、来る者を楽しませてくれます。また、公共交通機関が発達しているため、中世の古城や湖、ドイツ最高峰のツークシュピッツェ山への移動も便利です。
ビールや名物料理に舌鼓を打った後は郊外の散策を楽しんでみませんか?

DATA


交通 ミュンヘン中央駅から
トラム:17番 (Amalienburgstraße行き) Botanischer Garten駅まで約20分
開園時間 1,11,12月:午前9時~午後4時30分
2,3,10月:午前9時~午後5時
4,9月:午前9時~午後6時
5~8月:午前9時~午後7時
温室は各30分前に閉館
休園日 12月24~31日
入園料 大人(18歳以上)………€5.5
子供(18歳未満)………€4

(1€≒120円)  2020年現在

ホームへ先頭へ前へ戻る