2018/7/2

蕷花酢藻

ユー・ホワ・ツー・ザオ

胃腸の弱い方・夏バテ予防に

長芋には健胃・消化促進や滋養強壮作用があります。菊花は明目の薬能があり、目の充血やかすみ目などによいとされ、血管拡張作用や鎮静作用も報告されています。爽やかな柑橘類の香りで食欲を誘い、夏を乗り切る体力をつけましょう。

【材料(4人分)】

長芋(山薬) 200g
キュウリ 2本
乾燥ワカメ 少々
大葉 4枚
食用ギク(菊花) 少々
だし酢・しょうゆ 適量
すだち(レモンなどでも可) 適量

【作り方】
1.ワカメを水に浸けて戻しておく。
2.長芋は皮を厚めにむいて4~5㎝程の長さに切り、縦に千切りにする。あく抜きに酢水につけておく。
3.キュウリは細切りにする。
4.だし酢、すだち、しょうゆを混ぜ合せる。このとき好みにより、ゴマや果物酢などを用いてもよい。
5.食用ギクは酢を入れた湯で軽く茹でて、水にさらした後、がくをはずして4.を少々振りかける。
6.器に大葉を敷いて、混ぜ合わせた1.~3.を盛りつけ、4.をかける。食用ギクを散らして出来上がり。

季節の野菜を混ぜ合わせるなど、具を工夫したり、お好みでショウガの千切りや、すりゴマなどを加えてもよい。



菊花茶 ―解熱・解毒に―

【作り方】
食用ギクをそのまま、もしくはがくからはずした花弁を、塩を少々加えた熱湯で茹でる。花弁が透き通ってきたら、ざるにあげて冷水にさらし、絞って乾燥させる。随時、花なら1個、花弁ならひとつまみほどをカップに入れ、熱湯を注ぎ、1分程度蒸らす。
苦味があるので、飲みにくく感じる方は熱湯の代わりに熱めの緑茶や紅茶などを注いでもよい。
東南アジアなど暑い国では、烏龍茶に菊花を加え、暑気冷ましに気軽に楽しんでいます。



素材の解説

山芋(山薬)

ヤマノイモ科の植物ヤマノイモまたはナガイモの根茎(イモ)
(薬味=甘、薬性=微温)
滋養強壮・健胃整腸・止瀉・去痰作用などがある。
疲労、虚弱体質、胃腸虚弱、食欲不振、下痢、頻尿などに用いる。

食用ギク(菊花)

キク科の植物キクの頭花
(薬味=甘・苦、薬性=微寒)
血管拡張・抗炎症・鎮静作用などがある。
発熱、頭痛、めまい、目の充血、かすみ目、目の痛みなどに用いる。

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