2017/11/1

日本・世界の植物園訪問記(4)

シリキット王妃植物園
タイ王国 チェンマイ 

※本記事の内容は2006年に作成し、2017年に一部改訂したものです。
 最新の情報は各植物園の公式ホームページをご確認ください。

タイには約15,000種の植物が自生しており、その多くが産業・食用・薬用に利用されています。これらの植物の研究と共に、“国際的にも通用する植物園を”という目的で1992年に開園したタイ最大の植物園です。1994年にタイ王室の許可を得て、当時の王妃の名前を冠して『シリキット王妃植物園(Queen Sirikit Botanic Garden)』と名付けられました。

タイ北部、チェンマイ市中心部から車で30分(約27km)ほどの所にあるドイステープ山の中腹にあり、総面積は1,000ha。山の斜面なのでほとんどトレッキングのような状態で、歩いて隅々まで回ろうとすると2~3日はかかります。

園内には、自然を生かした植物観察路・温室・ラン園・研究所などがあります。大部分はタイや世界の野生植物で占められていますが、園芸植物による美しい花壇もあります。
また植物園の周辺は国立公園に指定されています。

形の面白いトロピカルフルーツ
スターフルーツ
形の面白いトロピカルフルーツ
スターフルーツ
赤く大きな花を松明に見立てた
トーチジンジャー
赤く大きな花を松明に見立てた
トーチジンジャー
ジャングルのような木々の間を歩く
Nature Trail(植物観察路)
ジャングルのような木々の間を歩く
Nature Trail(植物観察路)
植物園付属ホテルの部屋からの風景
(左上の山が植物園)
植物園付属ホテルの部屋からの風景
(左上の山が植物園)
中国ではよく使われる生薬のひとつ
センシンレン
中国ではよく使われる生薬のひとつ
センシンレン
ガーデン内の温室
(標高が高いため、熱帯でも寒くなる)
ガーデン内の温室
(標高が高いため、熱帯でも寒くなる)

この他、チェンマイ市内には『ラチャプルック花博記念公園(Royal Park Rajapruek)』があります。こちらは、2006年の当時の国王ラーマ9世(プミポン国王)の即位60年、生誕80年の祝賀行事も兼ねて、2006年11月~2007年1月に開催された、チェンマイ国際園芸博覧会(花博)を記念して造られました。80ha以上の敷地には、花博時の各国パビリオンなどの施設も一部残され、涼しい気候を利用して1900種以上の植物が育てられています。園内は無料のトラム、レンタルのカートや自転車でも散策できます。

11月~2月のチェンマイは雨が少なく、標高が高いため比較的気温も低く、過ごしやすい気候になっています。タイに行く予定のある方は、少し足を伸ばして見学に行かれてはいかがでしょうか?

DATA


シリキット王妃植物園
交通 チェンマイ空港から車で約30分

※日本からチェンマイ空港への直行便はないため、バンコクでの乗り換えが必要です。
開園時間 午前8時半~午後5時(年中無休)
入園料 大人:100バーツ
子供:50バーツ
車:100バーツ 
※園内は広く、高低差があるため車を手配されることをお勧めします。
ラチャプルック花博記念公園
交通 チェンマイ中心地から車で約10~15分
開園時間 午前8時~午後6時
入園料 大人:200バーツ
子供(身長100~140cm):150バーツ
100cm未満の子供は無料

(1バーツ≒3.5円)  2017年現在

ホームへ先頭へ前へ戻る