2017/9/1

ハーブティー(4)

~疲労回復のために~

蒸し暑い夏が続き、何となく疲れていませんか?強壮作用のあるハーブで元気を取り戻しましょう。胃腸を元気にして肝機能も高めるハーブティーです。
ビタミンC補給のおいしいハーブカルピスもご紹介します。



疲労対策ブレンド

Blend Recipe (1人分)

ペパーミント 1つまみ
セージ 1つまみ

ハーブティーのいれかた

1.あらかじめ熱湯で温めておいたポットにハーブを入れ、1人分につき1カップの熱湯を注ぎます。
2. ハーブの揮発成分を逃さないためにすぐふたをして、3~5 分間置きます。時間の目安は、柔らかい花や葉のみの場合は3分ほど、堅い実や根などを含む場合は、5分くらいです。
3. 茶こしでこしてカップに注ぎます。

ハーブカルピス
ハイビスカス 2つまみ
カルピス 15ml

作り方

1.沸騰したお湯30mlにハーブを入れて3~4分待ちましょう。
2.グラスに氷をたくさん入れてカルピスを注ぎ、その上から茶こしを通しながらハーブの抽出液をできるだけ静かに注ぎます。色のグラデーションができたらGood!!

上記のブレンド方法はご参考までに、自由に組み合わせて楽しんでみましょう。

ハーブの特徴

ペパーミント Peppermint

基原;Mentha piperita セイヨウハッカ(シソ科)
用部;葉
成分;メントール、メントン、ジャスモンなどの精油、タンニン、苦味成分など
作用;中枢神経系機能亢進、鎮痙、胃腸機能調整など
適応;心身の疲労、注意力散漫、不安、緊張、ヒステリー、眠気、片頭痛、発熱、消化不良、胸やけ、食べ過ぎ、食欲不振、嘔吐、疝痛、過敏性腸症候群、つわりなど

セージ Sage

基原;Salvia officinalis 薬用サルビア(シソ科)
用部;葉
成分;ツヨン、シネオール、カンファー、ボルネオールなどの精油、縮合タンニン、フラボノイド、エストロゲン様物質など
作用;抗菌、収れん、駆風、利尿、肝・腎強壮、ホルモン分泌調整など
適応;咽頭炎、歯肉炎、口内炎など口腔粘膜の炎症、更年期に伴う諸症状(異常発汗、ほてりなど)、消化不良など

ハイビスカス Hibiscus

別名;ヒビスクス、ローゼル、カルカデ
基原;Hibiscus sabdariffa ハイビスカス(アオイ科)
用部;花(結実期のガク)
成分;有機酸、アントシアニン、ビタミンC、ミネラルなど
作用;緩下、利尿、強壮、代謝促進など
適応;便秘、むくみ、肉体疲労、眼精疲労など


ハーブのおはなし(4)

ハーブには様々な使い方がありますが、メインとなるのはハーブティーでしょう。それは、簡単に楽しめるという利点もさることながら、ハーブの有効成分を摂取するのに適した方法だからです。

ハーブティーの調製は、熱湯を注いでしばらく置く方法が一般的で、これは温浸法と呼ばれています。この方法で抽出したものは浸剤と呼ばれます。
これに対して、漢方薬などは主として水から加熱して抽出されますが、こちらは煎剤と呼ばれます。

どちらの方法がいいの?と思われるかもしれませんが、どちらも抽出したい成分や期待する作用に適した方法が経験上伝えられたものです。

ハーブは主として精油成分(芳香性の揮発性油類)を、漢方薬は煎じることにより抽出される成分の薬効を大切にしています。もちろん例外もあります。ハーブでも堅い根、樹皮、実などの細胞壁が強固なものは、煎剤として使われることがありますし、漢方薬でも精油成分を逃さない工夫をしたり、煎じている途中で追加する後入れや、そのまま粉末にして煎じずに服用する場合もあります。このように、それぞれ適した方法が検討され、選択されているのです。

ハーブのその他の使い方についてはまたの機会にご紹介します。

ホームへ先頭へ前へ戻る