2017/6/1

ハーブティー(3)

~爽快なお腹のために~

暑さに負けないように、毎日の健康管理の基本となる“お通じ”を助けてくれるハーブです。また、ローズヒップとハイビスカスのブレンドはビタミンCもたっぷりで、さわやかな酸味です。
マローだけを使って色の変化を楽しむハーブレモネードもご紹介しましょう。



Blend Recipe (1人分)

マロー 2つまみ
ローズヒップ 5粒
ハイビスカス 2つまみ

上記のブレンド方法はご参考までに、自由に組み合わせて楽しんでみましょう。

1人用のハーブカップで

1人で手軽にハーブティーを楽しめるカップもあります。かわいらしい絵柄の付いたガラスのカップに茶こしがセットされていて、ふたも付いているので香りも逃しません。

ハーブティーのいれかた

1.あらかじめ熱湯で温めておいたポットにハーブを入れ、1人分につき1カップの熱湯を注ぎます。
2. ハーブの揮発成分を逃さないためにすぐふたをして、3~5 分間置きます。時間の目安は、柔らかい花や葉のみの場合は3分ほど、ローズヒップのような堅い実や根などを含む場合は、5分くらいです。
3. 茶こしでこしてカップに注ぎます。

ハーブの特徴

マロー Mallow

別名;マローブルー、コモンマロー
基原;Malva sylvestris ウスベニアオイ(アオイ科)
用部;花と葉
成分;粘液質、精油、微量のタンニンなど
作用;粘膜の保護と緩和、去痰、消炎、収れん、緩下など
適応;便秘、胃炎、胃潰瘍、尿道炎、気管支炎、喘息、咽頭炎など

ローズヒップ Rose Hips

別名;ドッグローズ
基原;Rosa canina イヌバラ(バラ科)
用部;果実
成分;フラボノイド、リコピン、ビタミンC、ペクチン、果実酸など
作用;緩下、利尿、ビタミンC補給、強壮など
適応;便秘、体力低下、ストレス、妊産婦の栄養不足や体力低下など

ハイビスカス Hibiscus

別名;ヒビスクス、ローゼル、カルカデ
基原;Hibiscus sabdariffa ハイビスカス(アオイ科)
用部;花(結実期のガク)
成分;有機酸、アントシアニン、ビタミンC、ミネラルなど
作用;緩下、利尿、強壮、代謝促進など
適応;便秘、むくみ、肉体疲労、眼精疲労など


ハーブレモネードの作り方と楽しい色の変化

1.ポットにマローを2つまみ入れて100ccの熱湯を注ぎます。マローの花が充分開くまで待ちましょう。美しい青色に染まっていく様子が楽しめます。
2.お好みの量のはちみつを加えて溶かします。
3.グラスに氷をたっぷり入れ、これに2を注ぐと、ブルーグレイへ色が変化します。
4.3にレモン果汁を加えると、きれいなピンク色に変わります。

ハーブのおはなし(3)

フィトテラピーとは、直訳すると“植物による治療”、つまり植物療法のことです。
今では、フィトテラピーやアロマテラピーだけでなく、カラーテラピ一、ミュージックテラピ一、フラワ一テラピ一、アートテラピーなど様々な“テラピー”が話題となっています。
これらの真価については触れませんが、これらの“テラピー”の多くは、それぞれの方法で自己と向き合う手段となり、自己の心身を顧みる良い機会を与えてくれるものといえます。
そのなかでも、フィトテラピーは、植物を利用する一番ポピュラーな方法です。
西洋のハーブ療法も漢方などの東洋医学もフィトテラピーのひとつといえるでしょう。また、植物の芳香成分である精油を利用するアロマテラピーやハーブティーも手軽に楽しめるフィトテラピーの手段です。
精油は脂溶性の有効成分、ハーブティーで摂取できるのは水溶性の有効成分です。

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