2017/2/20

ハーブティー(2)

~元気な胃腸のために~

新しい環境が私達を取り巻くこれからの季節、何かとストレスも多いはず。緊張した心身をハーブティーでリラックスさせるひととき。緊張に敏感に反応する胃腸をいたわって、元気に過ごしたいですね。



Blend Recipe (1人分)

ラベンダー 1つまみ
カモミール 3~4個
マリーゴールド 1つまみ

上記のブレンド方法はご参考までに、自由に組み合わせて楽しんでみましょう。

紅茶用のティーポットで

ハーブティーをいれるには、紅茶用のティーポットも便利です。もちろん、ふた付きのポットで、茶こしを使う方法でも。身近にあるもので手軽に楽しめます。

ハーブティーのいれかた

1.あらかじめ熱湯で温めておいたポットにハーブを入れ、1人分につき1カップの熱湯を注ぎます。
2. ハーブの揮発成分を逃さないためにすぐふたをして、3~5 分間置きます。時間の目安は、柔らかい花や葉のみの場合は3分ほど、ローズヒップのような堅い実や根などを含む場合は、5分くらいです。
3. 茶こしでこしてカップに注ぎます。

ハーブの特徴

ラベンダー Lavender

基原;Lavandula officinalis ラベンダー(シソ科)
用部;花(蕾)
成分;酢酸リナリル,リナロールなどの精油,フラボノイド,タンニンなど
作用;鎮静,鎮痙など
適応;心身の緊張,不眠,神経性の片頭痛,ストレス性高血圧など
相性の良いハーブ;リンデンなど

ジャーマンカモミール German Chamomile

別名;マンサニーア
基原;Matricaria chamomilla カミツレ(キク科)
用部;花
成分;アズレン誘導体,ビサボロール誘導体などの精油,ルチン,クエルシメリトリンなどのフラボノイド,吉草酸,青酸配糖体,サリチル酸誘導体,コリン,タンニンなど
作用;消炎,鎮痛,鎮静,鎮痙,発汗,保温
適応;ストレスによる神経性胃腸障害,月経前緊張症,不眠,カゼ,インフルエンザに伴う寒気や頭痛
相性の良いハーブ;スイートフェンネルなど

マリーゴールド Marigold

別名;ポットマリーゴールド,カレンデュラ
基原;Calendula officinalis キンセンカ(キク科)
用部;花
成分;カロチノイド,フラボノイド,ステロール,サポニン,苦味質,粘液質など
作用;消炎
適応;胃腸障害, 月経前緊張症,外用(皮膚炎,痔疾,静脈瘤,眼精疲労, ドライアイ)など
相性の良いハーブ;ジャーマンカモミールなど外用で皮膚や粘膜の保護作用もあり、その場合もジャーマンカモミールとの相性がよい。

ハーブのおはなし(2)

Holisticの語源である『holos (全体)』から派生した言語のひとつに『heal (癒し)』があります。最近、ヒーリングと言う言葉をよく耳にするようになりました。ちまたでは、ヒーリングビジネスなるものが多く見受けられます。現代人が情緒的、精神的な安定を求めているからなのでしょうか。
ホリスティックなヒーリングを行うのに、ハーブは大変有用です。ハーブは、病状を効果的に治療する働きもありますが、医薬品の様に用いるより、個人の体質や好みなどを考慮に入れて用いると良いでしょう。ちょっとした心の休息にハーブティーを利用して、ブレンドのバリエーション、色、香りの効果を楽しんでみてはいかがでしょうか。ハーブの成分は消化器で吸収される以外に、香りの成分が鼻粘膜から吸収されて電気信号に変換され、情動と深く結びついている大脳辺縁系に届くことがわかっています。

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