ハーブティー（1）

ハーブは、家庭薬、料理、ハーブティー、ハーブパス、精油成分によるアロマテラピーなど様々な方法で利用されています。これらの方法は日常生活に簡単に採り入れることができ、自分自身や周囲の人の健康に役立つものです。健康をホリスティックな観点から見つめ直すために、まずハーブティーはいかがでしょう。

Blend Recipe (1人分)

上記のブレンド方法はご参考までに、自由に組み合わせて楽しんでみましょう。

ポットウォーマーはキャンドルの炎でお茶を温めておくことができます。
＜煤（すす）のでないキャンドルを使います。＞

1.あらかじめ熱湯で温めておいたポットにハーブを入れ、1人分につき1カップの熱湯を注ぎます。
2. ハーブの揮発成分を逃さないためにすぐふたをして、3～5 分間置きます。時間の目安は、柔らかい花や葉のみの場合は3分ほど、ローズヒップのような堅い実や根などを含む場合は、5分くらいです。
3. 茶こしでこしてカップに注ぎます。

別名；Lime Blossom
基原；Tilia europaea　ボダイジュ（シナノキ科）
用部；葉および花
成分；ファルネソールなどの精油，フラボノイド，サポニン，粘性成分など
作用；鎮静，鎮痙，発汗，利尿など
適応；心身の緊張や疲労，不眠，頭痛，ストレス性高血圧，むくみなど
相性の良いハーブ；エルダー，カモミール，ペパーミント，ラベンダー，ローズマリーなど

基原；Citrus aurantium　ビターオレンジ（ミカン科）
用部；花
成分；リナロール，酢酸リナリル，ネロリドール，ゲラニオールなどの精油，フラボノイド，苦味質など
作用；鎮静
適応；心身の緊張による不眠，不安，抑うつ症状
相性の良いハーブ；リンデンなど

基原；Cymbopogon citratus　レモンガヤ(イネ科)
用部；葉
成分；シトラール，シトラネラール，ゲラニオール，リナロールなどの精油
作用；消化器系機能調整，殺菌など
適応；心身の疲労，それに伴う食欲不振，消化不良
相性の良いハーブ；レモン風味でいろいろなハーブをおいしくひきたてます。

Holisticとは「全体的な」と訳される形容詞で、Holistic Herbalは、ハーブを用いたホリスティックな観点に基づく自然医学のこと。 私たちの身体の不調の原因を身体的・精神的な面、体のエネルギーや取り巻く環境などから、それらをつながりのあるものとして包括的、全体的に捉えようとする医学です。漢方医学、アーユル・ヴェーダなどの伝統医学や心身医学の考え方もこれに通じます。私たちがホリスティックについて考えるとき、日常における自己の健康への配慮が重要であるといえるでしょう。

Holisticの語源はギリシア語の『holos （全体）』 で、同様な派生語には『whole （全体）』、『heal （癒し）』、『holy（神聖な）』、『health』等があるそうです。自然界における生物の神秘性がこれらの言語に含まれていて、それぞれがつながりをもっている様な気がしませんか？