2016/02/18

よくあるご質問Q&A

お客様から寄せられたご質問におこたえします。

Q1. 漢方ってどういうものですか?

A1.中国から伝わった医学を基に日本で発展した伝統医学の1つ。自然と人とを一体とみなし、独特の理論と経験から生み出された医学です。

Q2. 漢方薬って何から出来ていますか?

A2.草花、木、時には動物や鉱物など、天然物から出来ています。
これらを独自の理論や経験に基づき、一定の割合で混ぜ合わせたものが漢方薬です。

現在、粉薬や錠剤として流通しているの漢方薬の多くは、「エキス剤」と呼ばれるものです。
上記の素材をお湯で煮たてた液から水分を飛ばし、乾燥させたものに、でんぷんなどを加え、飲みやすく加工しています。

Q3. 食間とはいつですか? 

A3.食間とは「食事と食事の間の時間」を言います。おおむね食事後2~3時間を目安にするとわかりやすいでしょう。胃腸に食べ物が入っていない状態で服用いただくことで、薬が吸収されやすくなります。「食事中」ではありませんので、ご注意ください。

Q4. 漢方薬でも副作用は起こりますか?

A4.漢方薬でも副作用が起こることはあります。また、症状に合っていたとしても、配合成分によるアレルギーなどが起こる場合もあります。
服用後に、気分が悪くなる、湿疹が出る、症状の悪化など、不調が現れた場合には、服用を中止し、速やかに医師・薬剤師・登録販売者へご相談いただくことをお勧めします。

Q5. 漢方薬の効能に「不眠」とあります。昼間に飲んでもいいですか?

A5.漢方薬には西洋薬のように、急激に強い眠気を引き起こす成分は入っていません。日中に服用いただいてもすぐに眠くなるようなことはありません。
※不眠に用いられる漢方薬は、からだの状態を整え床に就いた時に自然に眠れる体を作っていくものです。

Q6. 漢方薬と漢方薬でない薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか?

A6.組み合わせによっては、副作用が出る場合もありますので、詳しくは医師・薬剤師・登録販売者にご相談されることをお勧めします。
一般的に、飲み合わせに注意が必要と言われるのは、麻黄(マオウ)や甘草(カンゾウ)、大黄(ダイオウ)、硫酸ナトリウム(ボウショウ)などを含んだ漢方薬です。

【麻黄】(配合処方:葛根湯、麻黄湯、小青竜湯、防風通聖散など他多数)
エフェドリン配合製剤と併用すると、動悸・頻脈などが現れやすくなる可能性があります。
※エフェドリンが配合されることが多い薬…鼻炎薬、風邪薬、咳止めなど

【甘草】(配合処方:甘草湯、芍薬甘草湯など他多数)
グリチルリチン酸配合製剤などとの併用により、むくみや血圧などへの影響が現れやすくなる可能性があります。
※グリチルリチン酸が配合されることが多い薬…のどの薬、鼻炎薬など

【大黄(ダイオウ)、硫酸ナトリウム(ボウショウ)】
他の下剤と併用すると、下痢や腹痛が現れやすくなります。

Q7. 「高齢者」とは何歳以上ですか?漢方薬を飲んでも大丈夫ですか?

A7.添付文書中の高齢者とは、通常、65才以上を言います。

※一般的に、「加齢により、薬を代謝する働きが弱まると、副作用が出やすくなる」と言われています。
特に、甘草(カンゾウ)、麻黄(マオウ)などの生薬が、1g(1日量中)以上含まれる場合、法律上、添付文書に「高齢者は、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」と記載しなくてはなりません。
しかし、体の機能には個人差があり「全ての高齢者にとって危険な薬」という意味ではありません。医師・薬剤師・登録販売者など専門の方とご相談いただいた上、薬が病気・体調に合っていれば服用いただけます。

Q8. 生薬の表示に「生」と記載が有りますがどのような状態ですか?

A8.「形の加工をせず、切り刻んでいない」生薬の形を「生:しょう」と言います。文字のイメージから「新鮮」「加熱していない」「なま」の状態を思い浮かべますが、一般的に「生」として販売されている生薬でも、ほとんどは乾燥品です。

「生:しょう」の形で流通しているのは、種(ヨクイニンなど)や花(ベニバナなど)など、切らずともそのままの形で扱える生薬です。

また、葉や茎、根、果実などを、取扱いやすいサイズに刻んだものは
「刻:きざみ」「切:きり」等と言い、煮出しやすい形になっています。

「生」も「刻」も保存時は「湿気・光・空気」が大敵です。お茶の葉などと同様、開封後は冷暗所で、密閉・遮光保存してください。

Q9. 漢方薬と西洋薬はどのように違いますか?

A9. 西洋薬の多くは、人工的に合成された化学物質です。有効成分は基本的には1種類で(※)、からだのどこで、どのように働くか、およその仕組みが解明されています。1つの症状に対しピンポイントで働くことを得意とします。

一方、漢方薬は、複数の薬草や天然物の組み合わせで、1処方の中にも、数多くの有効成分が含まれています。そのため、からだ全体に働くと言われ、複数の症状への同時対応も得意とします。

「どちらが優れている」という事はなく、症状に合わせて使い分けいただき、おからだの健康にお役立てください。

※薬局やドラッグストアなどで手に入る「一般用医薬品(OTC)」の中には、西洋薬を複数種組み合わせたり、漢方薬と西洋薬を組み合わせた製品もあります。

Q10. 漢方薬はどんな症状や病気に効きますか?

A10. カゼ・お腹の不調・排尿障害・関節痛など、昔から人々を悩ませてきた、身体不調の他、特に最近増えている心の悩み(不眠・ストレスなど)にも対応する漢方薬があります。

漢方では、病名ではなく、自覚症状に従って薬を選びます。そのため、イライラする・食欲がわかない・冷えなど、本人は辛いのに「病院・検査で異常が無かった」「どうしたらいいか分からない」という症状でも、漢方薬が多く活躍しています。

※心筋梗塞・脳卒中の発作・くも膜下出血・アナフィラキシーショックなど緊急に処置を要するような場合、また、悪性腫瘍・重篤な外傷などは医療機関を受診ください。

Q11. 漢方薬の名前には、どんな意味があるのですか?

A11. 漢方薬の名前の多くは、薬の働きや入っている生薬の名前、それらの組合せに由来します。

①含まれる薬草の名前  
メインの薬草名 薬草の名前の組合せ
◆葛根湯
(かっこんとう)

クズの根(葛根)の配合を特徴とする漢方薬です。首筋~背中に寒気・こわばりを感じる、カゼの引き始めに使われます。
◆苓甘姜味辛夏仁湯
(りょうかんきょうみしんげにんとう)

茯苓・甘草・生姜・五味子・半夏・杏仁・細辛の7種の薬草名から1文字ずつとった処方名。透明な痰が多く出る咳や鼻水などに使われます。
◆当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)

当帰・芍薬が配合された、血の巡り、水分代謝を調える漢方薬です。


◆香蘇散
(こうそさん)

配合生薬中のメイン成分、香附子・紫蘇から1文字ずつ取った処方名。気を巡らせる働きがあり、寒気のあるカゼの引き始めの他、精神的不調にも対応します。
②含まれる薬草の数 ③薬の働き
◆四物湯
(しもつとう)

当帰・芍薬・川キュウ・地黄の4種の薬草で構成されます。血の巡りを調えることに優れた処方です。女性病の効能が目立ちますが、症状が合えば年齢・性別問わずお飲みいただけます。



◆五淋散
(ごりんさん)

「淋」とは、排尿痛・残尿感など排尿障害の総称です。五淋散は幅広い排尿障害に対応することから、この名がつけられました。

◎五淋とは、膏淋(尿のにごり)・血淋(血尿・排尿痛)・石淋(尿結石)・労淋(過労による排尿障害)・気淋(尿の出渋り)などを指します。(諸説あります)
④ ①~③の組合せ  
≪①薬草の名前+③働き≫ ≪②薬草の数+③働き≫
◆銀翹解毒散
(ぎんぎょうげどくさん)

金銀花・連翹がメインの処方「銀翹散」から芦根を除き、羚羊角(サイガカモシカの角)を加えた処方です。「熱感の強いカゼ」を払う(解毒する)働きがあります。

◆七物降下湯
(しちもつこうかとう)

7つの薬草(四物湯+釣藤鈎・黄耆・黄柏)から作られた、高血圧に伴う諸症状に対する処方です。高血圧に苦しんだ大塚敬節氏が、自身の経験から創作したものです。



Q12. 漢方薬はどのくらいの期間、飲むと効きますか?

A12. 薬・体質によって効き目を感じるまでの時間は異なります。
カゼ・胃腸炎など急性病に対しては比較的早く効くものが多く、1回の服用で効果を実感できることもあります。
体質改善などに使う場合は、まず1、2週間様子を見て、「何となく調子が良いな」と感じれば効き始めです。
 
継続服用で体質が変われば、薬を変えることもあります。医師・薬剤師・登録販売者など専門家と定期的にご相談いただきながら、ご服用ください。





Q13. セルフメディケーション税制の対象となる製品はありますか?

A 13. マツウラの製品で該当するOTC医薬品は以下のとおりです。
麻黄を配合する製剤(6処方22種)
・越婢加朮湯エキス顆粒2(30包・300包・500g)
・葛根湯エキス〔細粒〕7(12包・48包・30包・300包・500g)
・漢方濃縮煎剤葛根湯1(200包)
・小青竜湯エキス〔細粒〕28(12包・48包・30包・300包・500g)
・防風通聖散エキス〔細粒〕57(48包・30包・300包・500g)
・麻黄湯エキス〔細粒〕59(12包)
・麻杏薏甘湯エキス〔細粒〕61(30包・300包・500g)

地竜を配合する製剤(1種)
・地竜エキス散M(250g)

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対象製品の詳細および対象製品ページはこちらをご確認ください。
https://product.matsuura-gp.co.jp/etc/doc/2016033013064555_112.pdf

その他、セルフメディケーション税制につきましては、下記のURLより厚生労働省のサイトにてご確認ください。
厚生労働省:「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html


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